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虫歯予防の新常識

虫歯経験歯

虫歯菌の数を調べる検査は、健康保険が利用できないので5千円から1万円くらいかかるでしょう。
では、検査を受けずに自分が他の人よりも、虫歯にかかりやすいかどうかを調べる方法があるでしょうか。
2つの方法があります。
その一 同年代の日本人の平均と比べてみる。
その二 虫歯になった、あるいはなっている歯の部位から類推する。

ここで、虫歯の統計学あるいは疫学について簡単に解説します。
虫歯の統計をとるときに、一種独特の考え方をします。それは、現在進行中の虫歯も、過去に治療した虫歯も、さらに虫歯が原因で抜歯した歯もすべて、虫歯経験歯として同じに扱います。
たとえば、虫歯が原因で抜歯した歯が5本ある人と、過去に治療した虫歯が5本ある人では、う蝕経験歯が5本ということでまったく同じになります。

う蝕経験歯

日本人の年齢別の平均虫歯経験歯数をグラフであらわしました。
グラフの見方は次の通りです。
1. 永久歯の虫歯に限っているので、子供ではグラフが小さくなっています。
2. 中年以降で治療済みの虫歯が減ってきているのは、抜歯した虫歯が増えているからです。
3. 抜歯は、虫歯が原因で行われたことが前提です。歯周病が原因の抜歯は含みません。
4. 虫歯経験歯数は絶対に減らないので、年齢が高くなるにしたがってグラフも高くなります。

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