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虫歯予防の新常識

バイオフィルム

歯の表面は、細菌の膜(バイオフィルム)でびっしりと覆われていて、この膜のなかに虫歯菌と虫歯を作らない菌が一緒に住みついています。つまりバイオフィルムには善玉菌と悪玉菌が共生しているわけです。
このバイオフィルムは、歯ブラシで歯を一生懸命磨いても完全には落とせません。ご自分の歯を鏡で見た場合、結局、透明なバイオフィルム越しに、歯のいちばん外側の部分のエナメル質を見ていることになります。

構造

このような状況で、何らかの条件が重なって脱灰が再石灰化を上回る状態が続くと、う蝕になります。出来立てのほやほやのう蝕は、歯の表面が部分的に白くにごって見えます。これを白斑(はくはん)と呼びます。

白斑

メモ
エナメル質は人体でいちばん硬い組織です。でも、間違った歯磨き方を続けていると硬いエナメル質もすり減ってしまいます。エナメル質の内側には象牙質という部分があり、この象牙質が露出し、C2とよばれる状態の虫歯と同じになります。つまり、歯を磨いているつもりが、結局、虫歯と同じ状態に自分自身でしてしまっているのです。

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