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虫歯予防の新常識

初期う蝕は治る?

この白斑はう蝕のでき始めの状態で、その名のとおり”初期う蝕”と呼びます。初期う蝕のときに、エナメル質の脱灰が再石灰化を上回る状態がさらに続くと、歯に穴があき、虫歯が出来上がります。
しかし、脱灰>再石灰化の状態のときにフッ素を歯に塗ると、脱灰=再石灰化となり、さらに脱灰<再石灰化と改善し、う蝕の進行は止まります。

分岐図

フッ素塗布には高濃度のフッ素を年2回ほど歯科医院を受診して歯に塗ってもらう方法もあります。しかし、冒頭ではフッ素入り歯摩剤での毎日就寝前の歯磨きをお勧めしました。どちらが効果的なのでしょうか。

ここで、脱灰と再石灰化が常に繰り返されているということを思い出してください。常に毎日繰り返されているのです。その日の脱灰はその日のうちに再石灰化する必要があります。朝までに再石灰化しましょう。というわけで、毎日の就寝前のフッ素入り歯磨剤での歯磨きが必要であり効果的なのです。

以上が虫歯予防にフッ素が有効な理由です。
結局、虫歯予防のためには再石灰化を促進すればよいわけで、その手段のひとつがフッ素入り歯磨き粉だというわけです。
フッ素以外に再石灰化に役立つものがあるのでしょうか。あります。カルシウム・リン補給剤です。(商品名MIペースト GC社製)
自分が虫歯になりやすいと思う方はぜひ使ってみて下さい。
例によって理論はともかく、その実行法から説明します。

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