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歯科の基礎知識

歯の数

永久歯

永久歯は全部で何本あると思いますか?
人間の歯は上下同数でかつ左右対称です。つまり、右上の歯の合計=右下の歯の合計=左上の歯の合計=左下の歯の合計となり、それぞれχ本とすると、永久歯の合計数はχの4倍ということになります。

答え χ=8 結局,4×8=32本となります。
ここでχが8ということが重要です。8という数をおぼえていて下さい。

皆さんは、親知らずはいちばん後ろにはえている歯のことを指す、ということはご存知だとと思います。つまり親知らずは前から数えて8番目の歯、ということです。歯科医学的には、後ろから数えて1番目、とは言いません。常に前から数えます。

それぞれの歯には固有の番号があり、たとえば右下の親知らずなら、右下8番、と表します。補足ですが、左右の区別が先で、上下の区別はその後になります。

歯の番号は、絶対的なもので、その歯の前の歯が抜けても繰り上がりません。左上5番なら、左上3番,2番,1番が抜けても左上5番と呼びます。

生まれつき、左下2番が存在しない場合も、左下2番先天欠損と言います。さらに、親知らずの後ろにもう一本歯がはえている場合がまれにありますが、この歯を9番とはいいません。過剰歯といいます。歯の番号は8までで,9はありません。

歯の番号は天然の歯だけでなく義歯やブリッジのような人工の歯(これを補綴物ほてつぶつといいます)にもつかいます。さらに、連続した複数の歯の場合には○番から○番といいます。
歯がまったくない人に作る義歯を総義歯といいますが、総義歯は7番から7番の義歯、と同じ意味になります。ちなみに、抜けた親知らずを義歯で補うことは一般的には行われていません。

乳歯

乳歯ではχ=5となり、全部で20本あるということになります。乳歯にも番号をつけます。
番号というより記号です。前から順にA、B、C、D、Eとします。

もっとくわしく

次ページから、上下1番から8番までの各歯の特徴をみていきます。
かなり細かいこともかいてありますが、ご自分の体の一部である歯を、この際じっくりと観察してみてはいかがでしょうか。いままで舌で触ってなんとなく感じていたことが、文章で読むことで別の視点で理解できると思います。次へ

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